2007年12月
2007年12月22日
不可逆な動的均衡
生物と無生物のあいだ
すべての学問は確かに生物学的に模倣される。
「動的均衡」とかいう言葉を聞くとすぐさま森嶋通夫氏やケインズの一般均衡理論とか連想するのは経済学部の学生ぐらいか。
この手の書物は専門家にはつまらないものになりがちで、門外漢には難しくて手に負えない、ややもすれば中途半端なものになりがちである。しかし筆者のメタファーの豊かさとサイエンティストらしい緻密な自然描写がそうならないように鮮やかな文字を紡ぎだし、あたかも時間の流れまでを支えている。
まるで生物学者でもない読者をまざまざとその日々陰鬱なルーティンワークに明け暮れている陰湿さと、新たな発見に近づく鮮やかな興奮を疑似体験させてくれる構成は見事だ。
生物とは、命とは、生きているとは、まさに時間軸に沿ったダイナミズムであり、流動性の中にある。
生物を分子・原子にまでバラバラにすることは可能であるが、かといって分子・原子をその通りに組み合わせてみても、生命体に復元はしない。
そういうことをまさにダイナミズムをもって語っている。
私は知らず知らずのうちに10代のあの頃に引き戻され、夢中になって読み終えた。
ワトソンとクリックが発見したDNAの二重らせんの模型に見入っていたあの頃に。
特に、エピローグのくだりは一読の価値ありと薦めたい。
「生命という名の動的な平衡は、それ自体、いずれの瞬間でも危ういまでのバランスをとりつつ、同時に時間軸の上を一方向にたどりながら折りたたまれている」
生きるとは「ありのまんま、そのまんま」一瞬一瞬がマスターピースなのだ。
2007年12月18日
サブなプライムとガソリン高騰で上等
ガソリンの値上がりがとまりません。
オイルショックでも、重油が不足しているでも、戦争中でもなんでもないのに。
業務以外で使っている一般ピーポーはいろいろ対策しているようです。
ま、一番の節約は「走らない」こと。
「エコ」にはいいのかもしれませんが、政府の税収入は落ちるんじゃないかと
いらぬ心配もしてます。
投資先がオイルしかないのが問題か。
「サブプライム問題」という、文字通り、サブなプライムたちへの
無条件ともいえる「高利貸し」競争の結果か。
プライムと呼ばれる富裕層は「低金利融資」
サブなプライムたちはいわば「高利貸し」
そして格差は埋まるどころかますます広がる。
まさに「アンフェアなのは誰か?」のようである。
世の中はお金だという価値規範を否定しないのは
その方が都合のいいという人々が多くいるからだろう。
でも「そんなの関係ねー」という2007年ももうすぐ終わりだ。
2007年12月17日
あれから1200年
伊豆最古の湯らしい修善寺の「独鈷(とっこ)の湯」
これが開湯1200年らしい。
まさに黄葉でなくて紅葉な感じでしたが、もう冬本番はすぐそこ。
そして今年も残りわずか。
時間は単純に流れているだけで、ただただ観照そして合掌。
なのに商業主義な何かはいつも邪魔をして心を乱す。
ま、そんなの関係ねーけど。
2007年12月10日
ビジネスマンの「所作」
ビジネスマン必携の「名刺入れ」
名刺交換の直前でおおよその方向が決まる。
と思う。。
ふさわしい装いと少しばかりの遊び心をいつも忘れない「ツール」
そう考えると「逸品」と出会えるあなたはラッキー。
なかなかしっくりくる「名刺入れ」に未だ出会えてません。
そんな中で心の琴線に触れたものをご紹介。
CLAUSTRUMのカードコンテナ
ヘビーデューティーでありスマートな「所作」を考慮して作られている。
ルールだけじゃなくて「所作」
立ち振る舞いというか。
それを「ツール」に焼き込んでいる「製品」は意外に少ない。